コトラーは、「企業の主要課題は、標的市場のニーズ、欲求、利益を明確化し、消費者及び社会の福祉を維持、向上させられる方法によって、競争相手よりも効果的、効率的に、望まれている満足を供給することである」と述べている。
今日の環境破壊、資源枯渇、爆発的な人口増加、世界的な飢餓や貧困、社会事業の切り捨てという時代にあって、伝統的なマーケティングコンセプトははたしてビジネスの理想として正しいのかという意見も出てきている。個々の消費者のニーズを察知し、そのニーズのために製品を供給し、満足を与えるという役割を果たしている企業が消費者および社会の長期的な利益の面では必ずしも優れた活動をしていないということである。
このような背景がありCSR活動を活性化させるのである。