製品のライフサイクルにおいて成長期に入り、多くの後発企業が市場に参入してくることによって競争が激化するなかで、選択的需要の獲得、刺激を目指して行われるのが説得型広告である。
新製品が理解され、ニーズ、ウォンツが生じた段階でできるだけ多くの購買者を自社製品に引き付けるために行われる。つまり、ブランド間競争を有利に展開させ、自社ブランドについての選好をつくりあげることで競争優位を確保することを意図したものである。またそれは、他社ブランドから自社ブランドへのスイッチも狙っている。
例をあげると、CDプレイヤーが人々に受け入れられると、ソニーは自社ブランドこそが品質において、経済性において最も優れていることを強く訴求し、自社製品が消費者の意識の最もよいところにポジショニングされるよう説得するための広告を展開する。
これが、製品導入期に見られる情報提供型の広告とは違う点である。