属性の法則

属性の法則とはあらゆる属性にはそれとは、正反対の優れた属性があるものという法則である。

コカコーラはオリジナル商品で、年配のひとたちが選ぶ商品だった。これに対して、ペプシは若者が選ぶ商品としてのポジショニングとして定着させたのである。

歯磨きのクレストが「虫歯予防」という言葉を定着させていたので、他の歯磨きメーカーは「虫歯」をさけて「白くする」、「防臭効果」などの属性に飛びついたのである。

世界一の剃刀刃メーカージレットはハイテク技術でつくった剃刀とカートリッジ式の替え刃システムを柱としている。

しかし、フランスの新興企業が使い捨て剃刃を持ち込んだ際にもその属性を認め、多額の資金投下によって、ジレットは使い捨て剃刃戦争に勝利を収めたのである。

今では使い捨て剃刃のカテゴリーを支配し、また使い捨てそのものが剃刀刃の市場を支配するまでに成長しているのである。